川崎哲のブログとノート

ピースボート共同代表、核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)国際運営委員の川崎哲の活動の紹介、オピニオン、資料などを載せています

核兵器禁止条約をさらに前へ!ピースボートは世界をめぐり各国に働きかけています

被爆73周年の原爆の日に、広島と長崎を訪ねました。核兵器禁止条約が昨年9月に署名開放され、ICANが12月にノーベル平和賞を授賞してから初めての原爆の日ということで、特別な行事が多々ありましたし、思いも特別でした。マスコミ等の取材も今年は特に多かったように思います。

アントニオ・グテーレス氏が国連事務総長として初めて長崎の式典に参列されました。事務総長が記者会見で、核兵器禁止条約について「完全に支持し、発効を望む」と述べられたことは大きな励みとなりました。式典の前日に事務総長は被爆者代表らと面会されましたが、その後のご挨拶やスピーチで繰り返し被爆者との面会に感動したということを述べておられました。その夜に、ICANを代表してグテーレス事務総長と面会する機会がありました。ICANとして、核兵器禁止条約の早期発効に向けた国連の努力をお願いしました。面会には、ピースボートの同僚や、ICANのパートナーである創価学会インターナショナルのメンバーも同席しました。

グテーレス事務総長がこのように核軍縮に熱心な姿勢を示しているのも、軍縮担当の国連次長である中満泉さんの働きによって支えられているところが大きいと思います。中満次長は、広島・長崎の一連の行事のための滞日期間中、忙しい時間をぬって、NGOとの面会や協議に時間をつくってくださいました。今年5月に事務総長が発表した国連の「軍縮アジェンダ」にも核兵器禁止条約の重要性は明記されており、このアジェンダの確実な実施のために国連とNGOがさらに協力していくことが重要だと思います。

広島と長崎では、ピースボートの同僚の寺地亜美さんと、来る9月1日に出航する第99回ピースボートに「おりづるユース」として乗船する安藤真子さんと、核兵器廃絶日本NGO連絡会のインターンを続けてきた大庭美幸さんらと一緒に動きました。活動の様子は、おりづるプロジェクトのブログや、核兵器廃絶日本NGO連絡会のウェブサイトに掲載されています。

広島では8月3日に記者会見を行いましたが、第99回ピースボートで「ヒバクシャ地球一周 証言の航海」(おりづるプロジェクト)をやります!各地で原爆被害の実相を伝え、核兵器禁止条約への署名・批准を各国に求めていきたいと思います。今回は、この写真のメンバー(広島の平和記念資料館に展示されたノーベル平和賞メダルの前で記念写真!)で世界をぐるっと回ります。活躍に乞うご期待!いま世界を回っている第98回ピースボートのメンバーは8月21日に横浜に帰港し、第99回のメンバーは9月1日に横浜出航です。どうぞ応援してください。

 

 

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This entry was posted on 2018/08/18 by in Uncategorized.