川崎哲のブログとノート

ピースボート共同代表、核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)国際運営委員の川崎哲の活動の紹介、オピニオン、資料などを載せています

新刊・岩波ブックレット『核兵器 禁止から廃絶へ』が出版されます【12/7に出版記念トーク】

12月3日に新しい岩波ブックレット『核兵器 禁止から廃絶へ』が出版されます。 川崎哲著『核兵器 禁止から廃絶へ』(岩波ブックレット No.1055)体裁  A5 ・ 並製 ・ 72頁定価  638円 これは、『核兵器を禁止する』(2014年8月)、『新版 核兵器を禁止する』(2018年2月)、を引き継ぐ新刊で、核兵器禁止条約採択・発効への背景と経過、条約の内容を踏まえて、この条約を通じて核兵器のない世界を達成するための展望を簡潔にまとめています。核兵器禁止条約の意義と今後に関して、全体像が分かる入門書となっていると思います。 この出版にあたり、ピースボートの主催により12月7日(火)に記念トークイベントを行います。このイベントは事前登録制で、チケット代(1,500円)には新刊ブックレット1冊の代金と送料が含まれています。12月2日(木)までに申し込まれた方にはイベント当日までにブックレットが届くようにいたします。 12/7 出版記念トーク!川崎哲『核兵器 禁止から廃絶へ』 日時:2021年12月7日(火)19:00~20:30場所:「Zoom」を使用して行います。トーク:川崎哲(ピースボート共同代表、ICAN(核兵器廃絶国際キャンペーン)国際運営委員)参加費:1,500円(ブックレット代金・送料込) 参加申込み:https://tpnwbooklet.peatix.com/※お申し込み後、イベント参加に関する情報の確認メールが届きます。 核兵器禁止条約が発効してからまもなく1年。来年3月には、第一回締約国会議がウィーンで開かれます。核兵器を禁止から廃絶へと導くプロセスが始まるのです。しかし日本政府は、いまだにこの条約に背を向けています。世論調査では7割を超える人々が、被爆国・日本は「核兵器禁止条約に加わるべき」と答えています。ところが国会議員でこの条約に賛同を示しているのは3割に過ぎません。広島選出の岸田首相は「核兵器のない世界をめざす」と言いながら、核兵器禁止条約には加わろうとせず、具体的な行動を何もとっていません。 このたび、核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)の国際運営委員をつとめるピースボートの川崎哲が、岩波ブックレット『核兵器 禁止から廃絶へ』を出版します(12月3日刊行)。これは2018年の『新版 核兵器を禁止する』を引き継ぐ新刊で、核兵器禁止条約の基本的な内容に加え、「日本はなぜ参加しないのか」「核抑止力という神話」を解説し「これからの道筋」を描いた入門書です。 出版を記念して、トーク・イベントを行うことになりました。著者が、この新刊ブックレットの内容を踏まえて、1月に開かれる核不拡散条約(NPT)再検討会議や核兵器禁止条約締約国会議に向けた世界と日本の動きについて話します。核兵器を本当になくすための道筋を考えていきましょう。 問い合わせ先:ピースボート(担当:松村) pbglobal (a) peaceboat.gr.jp

2021/11/28 · Leave a comment

核被害者と出会い、行動しよう――世界核被害者フォーラム2021(12月3日)のご案内

ピースボートは、ICAN(核兵器廃絶国際キャンペーン)と協力して、2021年12月2~3日(日本時間では12月3日)に「世界核被害者フォーラム2021」をオンラインで開催します。これは、世界の核兵器の被害者の声を集め、被害地域の状況を学び合い、その取り組みや行動について共有するためのオンラインの国際フォーラムです。太平洋、北米、ヨーロッパ、そして日本を含むアジアから、ウラン採掘、核実験、核兵器の生産そして使用の被害者らが集まります。 今年1月に発効した核兵器禁止条約は、第6条と第7条で、核兵器の被害者に対する援助と環境の回復ならびにそのための国際協力について定めています。2022年3月にウィーンで開催される第1回締約国会議は、それらの義務の履行について議論します。「世界核被害者フォーラム2021」は、この締約国会議に先立ち、核被害当事者が声を上げ、今日何が必要とされているか国際的な議論を促すために開催されるものです。 フォーラムのプログラムと参加方法は、こちらをご覧ください。 フォーラムは、事前登録の必要なく、誰でも視聴し参加することができます。上記のホームページ上も、また、YouTube上でもご覧になれます。フォーラムのアーカイブ映像は、その後も残ります。 なお、このフォーラムに賛同し広報等の面で協力してくださる「賛同団体」、および、このフォーラムへの「後援」として財政的支援をして下さる団体や個人を募集しています。ホームページ上のフォームからご連絡またお問い合わせください。 世界核被害者フォーラム2021https://nuclearsurvivors.org/jp/

2021/11/24 · Leave a comment

[2021.11] ノルウェーは参加へ

被団協新聞の11月号に寄せた連載コラム(非核水夫の海上通信)を紹介します。 ノルウェーは参加へ  10月、ノルウェーの新政権が発足した。労働党と中央党の新政権は、核兵器の非人道性に注目しNATO内外の国々と共に核軍縮に取り組むこと、核兵器禁止条約締約国会議にはオブザーバー参加することを表明した。締約国会議への参加表明はNATO加盟国としては初である。 新首相に就任した労働党のストーレ党首は、2013年にノルウェーが核兵器の人道イニシアティブを始動させたときの立役者だ。だが同年秋の選挙で政権が交代し、ノルウェーはその後の禁止条約制定過程で中心的な役割を果たせなかった。このたび8年ぶりの政権交代で、指導力の復活が期待される。 同じくNATO加盟国であるドイツやベルギーでもこれに続く動きがあるだろう。米国の核の傘下にあるといわれてきた国の中で動きが始まったことで、日本がどうするのかが改めて問われる。(川崎哲、ピースボート)  

2021/11/22 · Leave a comment

第33回谷本清平和賞を受賞いたしました

本日(2021年11月14日)、広島工業大学広島校舎にて、第33回谷本清平和賞の贈呈式がありました。公益財団法人ヒロシマ・ピース・センターの鶴衛理事長より、表彰状、平和の盾、目録を贈呈され、近藤紘子さまより花束の贈呈を受けました。身に余る光栄であり、心より深く感謝申し上げます。約30分にわたり、謝辞を述べ講演をいたしました。その全文はこちらの通りです。本平和賞を励みに、今後とも核兵器廃絶と平和のための活動を前進させてまいりたいと思います。皆さまありがとうございました。 贈呈式の様子は、ピースボートおりづるプロジェクトのブログをどうぞご覧ください。 メディア報道 2021.11.14 テレビ新広島 核兵器廃絶へ向けて活動 ICAN川崎哲さん 谷本清平和賞を受賞 2021.11.15 NHK(広島) 川崎哲さんに谷本清平和賞贈呈 2021.11.15 広島テレビ ICAN川崎哲氏が谷本清平和賞受賞 2021.11.16 中国新聞 被爆の惨状 世界に伝える 谷本清平和賞 川崎さんに贈呈

2021/11/14 · 1 Comment