
被団協新聞の4月号に寄せた連載コラム(非核水夫の海上通信)を紹介します。
イラン攻撃の衝撃
2月28日、米国とイスラエルはイラン攻撃を開始した。イランの核開発を理由に掲げているが、核問題の外交交渉が続いていた中での突然の先制攻撃だ。最高指導者ハメネイ師を殺害し「体制転換」を掲げている。主権国家を軍事的に転覆する試みであり、明白な国際法違反だ。
そもそも米国もイスラエルも核を保有している。米国はNPTの下で核廃絶義務を負っており、イスラエルは自国の核保有についての説明責任を有する。この軍事攻撃は、国際的な核不拡散体制そのものを破壊している。こんな無法がまかり通るならNPTに留まることに意味がないと考える国が出てくるだろう。
イランの原発も攻撃を受けているようだ。戦争が長引けばイスラエルが核使用に踏み切る可能性もゼロではない。きわめて危険な情勢だ。
一刻も早く事態を収束させ、核問題についてはNPTの枠組みの中で外交的解決をめざすべきだ。(川崎哲、ピースボート)
Recent Comments