被団協新聞の3月号に寄せた連載コラム(非核水夫の海上通信)を紹介します。
米国の圧力?
日本が核兵器禁止条約に参加しないのは米国から圧力を受けているからではない。「米国との関係を悪化させたくない」と忖度して、政府自身が参加しないと決め込んでいるのだ。
1月に来日したメリッサ・パークICAN事務局長は、日本の政治家らのそうした態度に触れ、こう言った。「米国はとても現実的(プラグマチック)な国で常に自国の国益で行動しています。そして他国もまたそうするものと思っています」。だから、日本が自らの国民世論を理由に核禁条約に入ると決断したらならば、最終的にはそれを受け入れるだろうという。米国と軍事同盟関係にあるフィリピンやタイは、核禁条約を批准した。これらの国は「批准するまでは圧力を受けたが、批准してしまえば圧力はなくなった」という。パーク氏は続ける。「市民が、政府が行動せざるをえない根拠を作る必要があるのです。」(川崎哲、ピースボート)
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