日本軍縮学会の『軍縮研究』第9号(2020年12月)が、このたび同学会のホームページに公開されました。今号では核兵器禁止条約が特集されており、私はこの中に「核兵器禁止条約『第一回締約国会議』への課題」と題する論文を寄稿しています。本年末か来年始にウィーンで開催される予定の同会議で予想される議題や課題を整理したものです。締約国会議に向けた政策論議に役立てばと願っています。『軍縮研究』第9号はこちらから読むことができます。また、私の論文の構成は以下の通りです。
構成は以下の通り。
核兵器禁止条約「第一回締約国会議」への課題 川崎哲
(『軍縮研究』第9号 2020年12月)
はじめに
1.核兵器禁止条約の基本的な性格
2.核武装国の核兵器禁止条約への加入
(1)廃棄してから加入
(2)加入してから廃棄
(3)他国の核を除去
(4)現実に想定されるシナリオ
(a) 朝鮮半島の非核化
(b) NATOの核撤去
3.締約国会議の議題
(1)条約の普遍化
(2)禁止事項の解釈
(a) 「援助、奨励、勧誘」等と軍事同盟
(b) 「開発」の禁止と保障措置
(3)核武装国の加入に対する準備
(a) 申告の方法
(b) 解体の期限
(c) 国際当局
(d) 検証の下で期限のついた不可逆的な核兵器計画の廃棄のための措置
(4)被害者援助と環境回復
4.締約国会議への参加
おわりに
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