このたび、国連軍縮部(UNODA)の「市民社会と軍縮(Civil Society and Disarmament)」シリーズの出版物として、『軍縮教育 ピースボートの方法論』(Navigating Disarmament Education: The Peace Boat Model)という英語の本を出版しました。そして11月3日に、国連総会第一委員会期間における「軍縮週間」のイベントとして、出版記念オンライン・イベントをUNODAとピースボートの共催により行いました。また11月4日には、共著者である畠山澄子さんが本書の内容を日本語で解説する出版記念トークをピースボートの定例勉強会の一環で行いました。
1983年に発足したピースボートは、戦争や兵器がもたらす世界のさまざまな問題について、現地を訪ね、現場に学び、当事者の体験や証言に焦点をあてながら解決策を模索するという独自の方法論で、幅広い教育やアドボカシー活動を行ってきました。広島・長崎の被爆者が船旅を通じて世界各地で被爆証言をしていく「おりづるプロジェクト」は、核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)によるアドボカシーと連携しながら、核兵器禁止条約の成立に貢献しました。
今回の書籍は、こうしたピースボートの活動を「軍縮教育」の1つのモデルとしてとらえ、その方法論を豊富な実践例に基づいてまとめたものです。私と畠山澄子さんの共著というかたちをとっていますが、ピースボートのチームとして取り組んだ出版です。主たる著者は畠山さんで、メリ・ジョイスさんが全般的な執筆補助、ピースボートUSのエミリー・マグローンさんが国連との折衝を担当しました。
◆書籍詳細◆
「Navigating Disarmament Education: The Peace Boat Model(「軍縮教育 ピースボートの方法論」 )」
共著:畠山澄子(ピースボートスタッフ)、川崎哲(ピースボート共同代表/ICAN国際運営委員)
序言:中満泉(国連軍縮担当上級代表)、サーロー節子(被爆者)
A5版114ページ
ダウンロードはこちらから:
https://www.un.org/disarmament/civil-society-and-disarmament-2020/
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